ドクターと甘い恋
「そっちに嶺菜ちゃん行くと思います。

あ、脱走とかじゃないんで」


『嶺菜ちゃん?心の方でなんかあった、とか…?』



嶺菜ちゃんの名前を出せば、心配げに話す祐希先生。


俺はそんな祐希先生を安心させたくて、小さく笑いながら首を振った。



「いえ、恋の相談です」


『お、おう?了解

なんか、ありがとな』


「いえ、それでは」


俺は電話を着ると、午後の外来の準備をした。

< 72 / 140 >

この作品をシェア

pagetop