俺はいつも一歩遅くて…。

その頃…

〜その頃〜



「たっだいま〜
凛〜っ1人にさせてごめんねーっ‼︎」


大好きな凛を1人にさせちゃって
寂しくて泣いてないかな〜っ?


そう思いながら私は部屋へ戻った。








でもそこにいたのは
大好きな凛では無くて…



「何であんたがここにいるのさ。」



沢山の女に囲まれて
鼻の下伸ばしっぱなしの椿だった。


「お〜真琴。おかえり〜」

そう言いながらも
手は女子の腰に回し、
もう一方の手も他の女子の腰に…


て言うか…私のベットの上で…


「イチャイチャするなら出て行って。」
「痛い‼︎痛い痛い痛い…っ‼︎」

椿の右耳を引っ張って玄関まで引きずる。


「真琴ちゃんつれな〜いっ。
もっと優しくしてよ〜幼馴染には」

「凛となずなはともかく、
あんたと幼馴染何て本当に最悪。」

いつものチャラチャラしてて
周りに女子が沢山いて。
1番嫌いなタイプ。

「真琴ちゃん‼︎椿君は悪くないの‼︎
私達が勝手に押し入っちゃって…」

周りの女の子達が椿をかばう。


あーイライラする。
何でこんな奴がモテるわけ?

「はいはい。
あんた達も良く相手を
選んだ方がいいと思うよ?
あんた達みんな美人揃いなんだから
もっと良い男落とせると思うし。
こんな顔だけの男なんてやめときな?」

「真琴ちゃん‼︎私達にそんなに
優しくしてくれるなんてっ‼︎
ありがとうっ‼︎」

「はいはい。私はもう疲れてるの。
だから今日は
違う所でイチャイイチャしな?」

「うん!ごめんねっ真琴ちゃん‼︎」


ガチャン


さっさと女子と椿を追い出して
ドアを閉める。


「ちょっと…君達…
誰の味方なの…俺じゃないの!?」


ドアの向こうから椿の声が聞こえる。



はぁ…


私のタイプはあんなのじゃ無くて
もっと誠実な奴。


あの人みたいな…






ふと時計を見ると9:00を指していた。






凛…どこに行ったのかな…
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