俺はいつも一歩遅くて…。



いつもの教室

いつもの授業

いつもの窓光景だけど

今日からは部活に3年の先輩達がいない


俺と椿はベランダで外の景色を見ていた。


「「はぁ〜」」

「ん?椿、落ち込んでるのか?」

「そういうお前だってそーだろ。
俺は後悔ばかり残っちゃったよ。」

「俺も…
やらなきゃ行けない事、沢山見つけた。」

「今日から3年、いないな」

「…あぁ。そーだな。」


2人でぼーっと外を見る。




「おっふたーりさーーーん‼︎
昼休みだよっ。ご飯食べよっ?」

真琴が元気よく話しかけてきた。

「んー。」

「え。なずなっ何その返事‼︎」

「なずなと俺は今反省会中」


「まぁまぁ。目標、見つけんでしょ?
それを叶えるためにも、ご飯〜ご飯〜‼︎
お腹が減っては、戦はできぬ‼︎ってね」

「上手いこと言うな、お前。
確かにその通りだな。椿、ご飯食べようぜ」

「おぅ。…あれ?凛は?」

「それが凛、
2人を励まそうって話して
ベランダにまでは、一緒にいたんだけどね〜
なんか急に走り出しちゃった。」

急に…?トイレか…?

「まっ、そのうち来るでしょっ‼︎」


「そーだな。」




俺達はそのまま
先に教室でご飯を食べていた。
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