俺はいつも一歩遅くて…。


「それでは、
残りは自由時間です。

くれぐれもルールは守る事と
就寝時間になったら
きちんと寝てくださいねー」


「「はーい」」




やっと…就寝時間だ…


だがその前のこの自由時間が
1番の難問…
明日は朝起きたら
すぐバスに乗って帰るだけだし…




俺はバスで凛がモテる事を
改めて実感した後、
他の男に絡まれないように
ずっと凛と真琴にべったりだった。

ご飯作ってくれてる時も
沢山薪を割って沢山運んで
さっさと自分の仕事を終わらせて
手伝うと言いつつずっとそばに…


後少し…後少しだ‼︎


「椿‼︎真琴達の部屋に行くぞ」

「お!なずなが女子の部屋に
自分から行きたがるなんて、
珍しい事もあるんだね〜‼︎俺は構わないよ」



コンコンコンッ

「はーい」

中から声がした

これは凛の声だ‼︎

良かった…まだ誰にも呼び出されていない


ガチャっ

扉が開いた


「あれ?なずと椿だ‼︎」
「入っていいか?」
「うん‼︎どーぞー」
「お邪魔しまーす。」

椿と俺は
凛と真琴の部屋に入る事に成功した。


ん…?







凛と真琴の部屋…





女子の部屋‼︎





ヤベェ…
勢いできたから全然考えてなかったけど…


女子の部屋なのか‼︎


落ち着け…俺…


この2人の家には何回も行ったことがある。
部屋だって何回も…


でもなんか緊張する〜



「あれー?凛、真琴は?」
椿の言葉で俺は我にかえった


そう言えば真琴…いないな…

「真琴ならさっき男の子に呼ばれたよー」
そう言いながら凛は、
テレビのチャンネルを変えている。

「おぉ〜早速か。」
やっぱすげぇな〜モテるって



コンコンコンッ



「俺達以外にも客がいたのか!?」
俺達邪魔しちゃったかな…

「なず。大丈夫だよー
約束は無かったはず…。誰だろう…?」

良かった…


って…え!もしかして
告白とかだったりして‼︎


「凛っ!まっ…」

気付いた時にはもう遅かった


ガチャ



凛がドアノブをひねってドアを開けると



勢いよくドアが開いた。
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