俺はいつも一歩遅くて…。

オリエンテーション

「はーい‼︎みなさん集まりましたかー?」

「「はーい」」

オリエンテーション当日。

みんなでバスに乗り込むが
惜しくも凛と真琴の近くには乗れず、
凛達は1番前。
俺たちは1番後ろになった。


「ポッキー食う?」
「おっサンキュー」

俺は椿から貰ったポッキーを加えながら
凛達の方を見つめてた



なんの話してるんだろ…



「おーい。聞こえてるか?なずな」


「うわっ!な!何だ?!」
こいつは同じクラスの…鈴木だ。

「お前好きな奴いる?!」
「んな!」

危ねえっ。ポッキー落とすところだった。

「うわぁ〜わかりやすい。
なっ。お前の好きな奴って誰だ?」

「だっ誰って…」


凛達席は丁度俺のところから綺麗に見える


「あ〜蒼井か。
確かにあいつ可愛いもんな〜」

「なっ!違っ。
俺がいつあいつを好きって言った!?」

「お前わかりすぎるんだよ。」
隣から急に椿が声を出した

周りを見ると
ほとんどの男子が俺達に注目していた


「ちぇーっ。
お前が相手だと難しいな〜」
「はぁー俺も狙ってたんだけど」
「俺も。まぁ諦めないけどな」

そう。あいつは…凛はかなりモテる。

真琴が凄くモテるせいか、
本人は全然気付いてない。


「俺だって負けねぇ‼︎」
「コラなずな〜。それじゃあバレちゃうよ」
「あぁぁぁぁぁぁ」

「お前って本当、面白いよな〜
からかい甲斐がありすぎる。」
「何だよそれ‼︎」


でも…このクラスだけで
こんなにライバルいるなんてな…


なら他のクラスにも当然いるだろうし…

オリエンテーションで告白とか
普通にあるだろうし…



って…アレ…?
これって普通に、俺今やばくね?




ヤベェ‼︎
俺このオリエンテーション頑張らねぇと
まぢでヤベェ‼︎
< 6 / 26 >

この作品をシェア

pagetop