秘密の糸Season1㊤
「井上、三田倉さん、休憩良いよー!」


「はい!」 


店長に呼ばれ、私達は従業員の皆さんに挨拶をし、
休憩をとった。


その時、井上さんがドアを開けてくれた。


「ありがとうございます!」


そして私達は向かいあって、席に座った。


(緊張する…あ!そうだ!ご飯を食べながら、
今のうちにメモ、見直そうかな。)


ご飯を食べながら、書いたメモを見直していると、井上さんが声を掛けてきた。


「…あのさ」


「は、はい!」


(しまった…。失礼だったかな…。) 


「俺の言った言葉とか、物の場所とか、全部書いてんの?それ。」


「は、はい!私、覚えが悪いので、
書かないと覚えられないので…。」


「ふーん…。」


(今の、変だったかな…?)


「昨日は悪かったな…。」


そう言った後、井上さんはスマホをいじり始めた。
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