秘密の糸Season1㊤
私は晋ちゃんにLINEをした。


『お待たせ、どこ行けば良い?』


そして、返信が来た。


『テラスで待ってる』


テラスに向かうと、晋ちゃんが座っていた。


「晋ちゃん、お待たせ!」


「円花、来てくれてありがとう。」


「ううん。」


「食べよ。」


そして私は、お弁当を広げた。


その時晋ちゃんが口を開いた。


「…美味そうだな。」


「一口食べる?」


「うん、食べさせて」


そう言って晋ちゃんは口を開けた。


(え…こ、ここで!?)


その時、周りの人が私達を見ていた。


「晋ちゃん…ここ大学だよ?」


「別に良いじゃん、皆してるし。」


「そうだけど…。」


「ほら、早く」


「わ、分かった。」 


そして私は晋ちゃんに、アーンをした。


(こ、これがアーンか…恥ずかしいな…。)


「やっぱ美味いな、円花ん家の料理。」


「…ありがとう。」


「なあ円花、これからもお昼一緒に食おう。」


「え?」


私は突然の事でびっくりして、思わず箸が止まってしまった。
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