秘密の糸Season1㊤
第36話青い糸
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【雅昭side】

❴回想❵


美菜に別れを告げられてから、4日経っていた。


僕は仕事に専念していた。


その時、課長に呼ばれた。


「新堂君、ちょっと良いかな?」


「はい!」


課長に呼ばれ僕は、会議室に入った。


「何でしょうか課長。」


「いきなりですまないが、一週間後君には京都に行って貰う。」


(…京都)


「…それは、転勤って事でしょうか?」


「…これは会社命令だ、分かってくれるね?新堂君。」



「…分かりました。」


もうあの子とは、会えなくなる…。


僕はその時、村田さんの顔が浮かんだ。


自宅に帰った後、


僕はソファに座って、ボーッとしていた。


 「ハァ…どうしよう…。あ、美菜に連絡…。」


僕はスマホを取り出し、電話帳を開いた。


その時、あの言葉を思い出した。


《新堂さんとはお付き合いできません!さようなら》


…あの事を言われてから、僕は美菜に連絡が出来ずにい
た。


あの時の美菜の声、泣いていた気がした…。


…きっと何か、理由があったはずだ…。


僕はずっと、そう思うようにしていた。


けど、今は…そっとしておく方がいいか…。


そう思った僕は、結局美菜には転勤の事が言えなかった。


「村田さんには散々、お世話になったからな…。」


そう思った僕は、飛び立つ寸前に村田さんにDMを送っていた。
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