秘密の糸Season1㊤
コツコツコツ


(…誰だろう)

シャ


そしてカーテンが開いた。


私は寝たフリをした。


その時、指で涙を拭われた気がした。


そして…耳元で


『ごめん』


そう言ったのが聞こえた。


そして、しばらくして出ていった。


…今の晋ちゃんの声??


私…今夢見てるんだ…。


ガラ


その時、ドアが開く音がした。


目を開けると、先生が戻ってきていた。


「あ、三田倉さん起きた??もう大丈夫??」


「はい」


ベッドから身体を起こすと枕元に何か置いてあった。


(何これ…箱?)


開けてみると、そこにはネックレスが入ってあった。


そしてメッセージカードも入ってあった。


そこには、晋ちゃんが手書きでメッセージを書いていた。


「…晋ちゃん」


私はメッセージカードをぎゅっと握りしめた。


「…ありがとうございました」


先生にお礼を言い、そして私はネックレスの箱を持って医務室を出た。


そしてゼミに戻った。
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