私の上司は、イケメン住職様!?~番外編~
娘の由香さんは、前置きに僕の父さんや
自分の父親のことを話した。
そして感謝の手紙を読み出した。
内容は、両親に愛されて育ったこと。
反抗期で反発したこと。
その時に父親と大喧嘩をしてしまい
未だにギクシャクしてしまったことなど
たくさんの思い出と感謝。
後悔などが書いてあった。
「私は、お父さんのこと大嫌いとか
冷たい態度しか出来なかったけど……本当は、
ちゃんと理解していました。
ぶっきらぼうだけど
いつも私を気にかけてくれたこと。心配して
何度もお母さんに私のことを聞いていたこと」
「本当は、お父さんのこと大好きなのに
素直になることが出来なかった。
だからお父さんが亡くなった時……私は、
いっぱい後悔しました。もっと素直になれたら
もっと早く仲直りしていれば良かったって……。
馬鹿な娘でごめんなさい。
でもね……信じて下さい。
私は、お父さんのことが大好きでした。
例え離れ離れになっても私の事を見守ってて下さい。
ありがとう……お父さん」
泣きながらも必死に気持ちを伝える娘の由香さん。
やっと素直になれたのだろう。
人間は、生きている内は、相手への
感謝の気持ちを気づきにくい。
後で後悔する。
改めて親子の絆を再確認された。
たくさんの拍手が会場内を鳴り響いた。