湖都子のポエム8

噂……俺の気持はどうなる?

噂を聞いた
いつもなら噂なんて聞かないけど
彼女のことだったから

噂に振り回される

オレの気持ちはどうなるの?
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朝、学校に行くと噂話を聞いた。俺が彩花と付き合ってる?奈緖が邪魔してる?そんなわけないだろ……不機嫌になる。

久しぶりに奈緖が来た。
「ずっと邪魔してたみたいで、ゴメンね。私はもう大丈夫だから……」
「大丈夫って、なんだよ………」
「もう2人の邪魔しないから」
やっと話せたら、これか?
「俺、邪魔なんて言ってないだろ……」
「ヒロは、昔から優しいね。でも、その優しさは好きな人だけにしておきなよ。」
そう言うと、離れていこうとした。

俺が優しいのは、奈緖だから……なんだよ。なんで、お前は全然気づかないんだよ……俺が好きなのは、奈緖だ

追い掛けて
「奈緖は何も悪くない。誰が言ったかもわからない噂話を気にすることなんてない。」
「でも、美咲に私のことを邪魔だって、2人が言ったんでしょ?それは、噂じゃないよ……」
「俺はそんなことを言ったことはない。」
「じゃ……なんで美咲は……」
「子供の頃からずっと一緒にいるんだから、俺のことは奈緖が一番知ってるだろ?俺がそんなことを言うと思うのか?」
そこに、彩花もきた。
「私だって、邪魔なんて言ってないよ。」
「うそ……」
「ねー、なんで春休みに遊園地こなかったの?」
「美咲に当日こなくてもいいから、みんなで会う邪魔しないでって言われて……ヒロが彩花と付き合ってるから、ダブルデートしたいって……それで、マルが遊びに誘ってくれたの……」
「俺は彩花と付き合ってないし、遊園地だって、奈緖が行くって言うから行ったのに……」
「それで、次の日に4人で仲良く笑顔の写真が送られてきて、ヒロと彩花も私のことを邪魔に思ってるから、私達の邪魔しないでって言われて……噂話を信じたの……」
奈緖は素直すぎる。なんで、そんな嘘を信じてんだよ。

そうか、全部美咲のせいか……

放課後、美咲と大地と会うことにした。そして、大地が奈緖にひどい言葉を言ったことを知った。そして、美咲が……
「奈緖……なんで言うかな……口……軽すぎ」
「俺と彩花が無理やり聞き出したんだよ」
「ばれちゃったんだったらしよーがない。だって、ヒロが奈緖を好きだって、私をふるから悪いんじゃないの。奈緖がいなくなれば、私のものになると思ったのに…」
「お前は、大地と付き合ってるんだろ?」
「奈緖が大地を好きだったから……」
「……な……ふざけんな。」
大地が怒る気持ちもわかる
「これが美咲の本性なんだよ……」
「あんた、私のこと好きなんでしょ?付き合ってやってんだから、私に協力すればいいのよ。」
「お前、それ本気で言ってんの?」
「ヒロを好きだって気持は誰にも負けないよ。だから、奈緖なんかに渡さない。」

「俺はお前なんて好きにならない。2度と俺達の前に現れるな。次、奈緖を傷つけたら許さない。」

「奈緖……わかった?俺が好きなのは、奈緖だから……こんな形で伝えたくなかったな……」
「ごめん……」
「うん……わかってる……」


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