眠り姫の憂鬱。
それからも私はめげずに三郷くんに挨拶したり話しかけたりした。
ウザがられてたら嫌だけど、三郷くんに印象づけるにはやるしかなかった。
「好きです。付き合ってください」
「ムリ」
んー、今日もダメか。
今回で何回目になるだろうか。
三郷くんはクールって言われてるだけあって、いつも塩対応だ。
昨日の夜はちょっと高いパックもして、いつもより可愛い自信があったんだけどなあ。
スタスタと私の前を去っていく三郷くんの背中を見つめてみたけど、振り返る気配もない。
少しも私を気にしてくれたりしてないのかなあ。
「ハヅキちゃん、今日も可愛いね」
「ありがとう!」
通り過ぎていく男子にはそう言ってもらえて嬉しいけれど、嬉しくない。
今、それを言ってほしいのは三郷くんだけ。