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「その手首のやつ、お守りか何か?

初めて会った日は付けて無かったよね?」




急にそう尋ねられた私は、

顔をあげる。


お守り…。

心の中では確かに、

私もそう呼んでいるけど

お守り、というよりは





「…欲望抑制機」



「…え?抑制機?

何それ?」




私がそのまんま応えると、

太一君は興味深そうに

私の腕を掴んでそれを見ていた。


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