フレーム





「欲望、抑制…ねぇ。

じゃあこれが無ければ良いんだな」





そう言った太一君は

私の手首から留め金を外して

"お守り"をほどく。





「な!何して!?」




私が取り返そうとすると、

舞台から離れて




「マネージャー、やれよ。

やりたいのにやらないなんて、
高校生じゃ無いだろ」




そう言うと、

クシャッと笑って

私の"お守り"をポケットに入れたんだ。



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