フレーム
私が素早く手で奪おうとすると、
隼人はそれよりも早く避けるので
隼人にもたれかかってしまう。
「っ〜〜!!!」
「え、何?
いきなり抱きついてくるとか大胆ー!」
隼人のシャツを掴みながら隼人を睨んでいると、
いつの間にか私の横に移動して来た太一君が、
私の身体を隼人から引き起こす。
「で、どういう経緯なの?」
そう顔を近づけて真剣に聞いてくる太一君に、
目を見開いてしまう。
ち、近い…。
「ひ、人に……もらったの」