フレーム
「じゃあ、手首のそのあざは何?」
「…えっと」
セッターさんに無理矢理掴まれて。
なんて言えるわけもなく、
思わず太一君から、
目をそらしてしまう。
…いかにも、聞いて下さい
みたいな素ぶりしたんだろ、私。
「今朝、気をつけるって言ったよな」
そう思ったのもつかの間、
太一君は私の頭を押さえると、
無理矢理私と目を合わせる。
追い詰められているこの状況でも、
カッコ良い太一君にドキッとして、
目の前にいるのが
太一君で良かった
そう思ってしまう。
「ごめん、なさい」