愛しの許嫁~御曹司の花嫁になります~
「ねぇ、今夜時間ある? なんかさ、この前昼休憩一緒にしてから、もう少し鈴本と話してみたいなって思ってさ……」

 ちょ、な、なに言ってるの――?

 彼女いるくせに――。

「安易につまみ食いしない方がいいんじゃない?」

「つまみ食いとかじゃねぇって、その……鈴本、が……」

 ニヤッっと笑った田辺君だったけれど、その口調と表情が徐々に凍りついていく。その視線は私の後ろを見ているようだ。

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