たった一言を君に
「あんた、翔斗君となんかあんの?」


『クラスメイトです。』

とスマホを見せるとそんなの知ってるわよと肩をおされた。

かわいい顔してるのに、力強いな……

急に肩を押されたから、構えてなんていなくて、後ろによろける。
幸い、校舎の壁に手を付いて転けずには済んだ。けれど、これは不味い。

壁にはばまれて逃げられない。

その様子を見た先輩達が勝ち誇ったように、続けた。

「翔斗君に話しかけるなんて自惚れるんじゃないわよ」

「あんな、耳聞こえないくせに。普通のクラスメイトとかなれる訳ないじゃん!」
< 13 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop