たった一言を君に
怒ってる…

でも、それが怖いんじゃなくて、自分が普通でないことを再確認させられたのが怖かった。

先輩達は怖くない。
むしろ、罪悪感が募って行く。

私が瀬良君、いや、人と話すと誰かが傷つくのだ。
また、やってしまった。
何度かこうやって呼び出しを受けていたのに。

クラスの中心的な男の子に話しかけられて舞い上がって応じた日の次の日はいつも誰かも知らない女の人にこうされている。

ここは素直に謝ろう。

『ごめんなさい。もう、瀬良君とは話しません。』

先輩はまた、嫌な笑顔を見せる。
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