眠り姫の憂鬱
10日程経つと、昼寝をすると眠れなくなり、
本を読みながらショウゴさんの帰りを待つようになった。

そして、ショウゴさんが飲み物を飲み終わるまでお互い今日あったことを話したり、読んだ本の感想を話し合ったりした。
ショウゴさんは楽しそうに私の話を聞いてくれ、
おやすみとくちづけして、お互いベッドに入った。


なんだか…
ショウゴさんを待っているだけの生活かな…

ここに来てからのショウゴさんはいつも優しくくちづけし、
礼儀正しく私をベッドに寝かせ、書斎に帰って行く。


…病院にいた時の方が求められていたような気がするのはなぜ?

そばに置けばそれで満足

って事だろうか?

襲われたいわけじゃないから、都合が良いような気がするけど…

ずっと…このままでいいのだろうか?




ところで、記憶がなくなったら、仕事って出来ないのかな

前にやっていたと聞いた受付の仕事は無理にしても…なにかやれる事ってないのだろうか?

もちろんアルバイトでもいい。

新しい事は覚えていられそうだし…


ショウゴさんを待つだけのこのままの生活は

…そのうち、きっと息がつまる…
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