僕の天使 ~君が教えてくれた恋心~


可愛い女の子だな…。


閉じたまぶたから伸びる長いまつ毛。
ピンク色の頬と、少し開いた唇。

「……ん」

時々漏れるその声に、これは男が放っておかないだろうな、と思った。


その時、彼女がゆっくりと体を起こした。


そして、僕の方を見る。


「あ、起きた?」


ニッコリと微笑んでそう言えば、彼女は驚いた顔で固まってしまった。

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