飛べない鳥に、口づけを。




「俺は学生時代、すげぇ好きだった女がいた。

そいつとようやく付き合えて抱いたら……

そいつ、次の日にばっくれやがった」




その話に、南さんは面白そうに笑っていた。

そんな南さんに、「笑い話じゃねえっすから」なんて矢沢さんは言う。

そしてあたしは、真っ赤な顔をしていた。



だっ……抱く!?

そんな話、あたしには刺激が強すぎる。

一瞬樹君の肉体が頭をよぎり、首をぶんぶん振って邪念を追い払った。

樹君は関係ない。

もう終わった恋だから!!


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