飛べない鳥に、口づけを。
イケメンのいっちゃんに背後を取られたあたしは、心臓が止まりそうになる。
だが、努めて平静を装って彼に言う。
「先程はお邪魔しました。
お孫さんに会えて、小沢さんが嬉しそうで安心しました」
いっちゃんはあたしを見たまま、その顔に柔らかい笑みを浮かべる。
「こちらこそ急かしてしまってすみません」
「そっ……そんなことないです!!」
「祖母は川口さんが来てくださる日を、いつも楽しみにしているんですよ」