飛べない鳥に、口づけを。
どうしよう……
どうしよう……
矢沢さんと南さんにも言ってしまった。
言葉にすれば、それだけ思いが大きくなる。
この気持ちを恋だと認めざるを得ない。
そして、こうやって仕事で小沢さんの家に向かっているのに、心は仕事以外のことを考えている。
また、樹さんに会える。
あの笑顔を見れるんだ!
歯止めの効かない気持ちを、必死で鎮めようとする。
樹さんを好きなのは分かったが、この恋は現実的に無理だ。
だって、樹さんにとってあたしは、仕事の出来ない変人薬剤師だから。
イケメン樹さんには、あたしよりもずっと相応しい人がいるはずだ。