飛べない鳥に、口づけを。





まさか……

まさか、こんなにいいタイミングで……

あり得ない、きっと人違いだ。




必死に自分に言い聞かす。

だけど、胸は想像を絶するほどに熱く、速い鼓動を刻み続けている。

泣きそうな顔で振り返った先には……いつも通りの笑顔であたしを見ている樹さんが立っていた。




「樹さん……」




あたしの声は震えている。

気を許したら、泣いてしまいそうだ。



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