残念イケメンな立花君と残念美女な小林さん(休止中)
でもお前さ、女子に話しかけられる時さ
いつも平気そうじゃん?何で?」
「ああ!それは…!」
「??」
その時立花は鞄を漁りだした。
そしてスマホを取り出した。
(何だ…?)
そして、スクショした画像を見せてきた。
「茶々様と思ってるから!女子のこと!」
(茶々様…?)
その時の立花の目は、まるでカブトムシを見つけた子供のような目だった。
…キラッキラのくったくのない笑顔だった。
「お、おう…。」
(すげぇ…喜んでなこいつ…。)
「何これ…。イケメン安土…?恋の巻…?」
「そう!」
俺が聞いた時、立花の目はまたキラキラしていた。
「…これって恋愛ゲームだよな?…女子がやるんじゃ…」
「やー実は、俺の姉貴がこのゲーム作っててさー!
姉貴が試しにこのゲームさせてくれたんだよ!
そしたら、速攻ハマったんだよなー!
もうそっから、課金しまくったよー!」
(…金持ちめ…てか、ちゃっかり金づるにしたな…お前の姉貴)
「で、このゲームにちょこっと茶々様が出てきたんだよ!
ああ〜茶々様かわいい…。このフォルムとか最高…!
茶々様だけは俺を裏切らない!」
(…ゲームだからな。)
「茶々様は俺の初恋♡」
(…だ、そうです女子の皆さん)
「…何でも良いけど、お前その顔…。
俺の前だけにしてろよ…。
こえーから…。」
「分かってるよー!」
…お分かり頂けただろうか、女子の皆さん。
《王子》こと、立花康太郎の素顔は
ゲームの女が初恋の相手、
茶々様の押しの
残念なイケメンです。
(これ、女子が聞いたら悲しむだろうな…。)

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