支社長は取り扱い要注意!
支社長の手がわたしの頬に触れた。

その手は大きくて、指は骨張っていた。

男らしい手だと、わたしは思った。

と言うか、支社長がわたしに触れてる…!?

えっ、何で!?

何を思って、わたしの頬にさわっているんですか!?

突然のことに戸惑っているわたしに気づいているのかいないのか、支社長の顔が近づいてきた。

これは一体、何なんですか…!?

「――ッ…」

支社長の唇が、わたしの唇に触れた。

これはもしかして…いや、もしかしなくても“キス”である。

なっ、何で…!?

触れた唇からは、いちごの味がした。

いちごチョコレートを食べたから、いちごの味がするのは当然か…。

初めてキスされたと言うのに、頭の中は冷静にそんなことを思っていた。
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