支社長は取り扱い要注意!
すぐにわたしが口に出した言葉を否定してくれたことが嬉しかった。

好きな人にわたしは邪魔じゃないと言ってくれて嬉しかった。

でも、わたしは支社長のそばにいちゃいけないんだ。

支社長の迷惑になるから、わたしは離れないといけないんだ。

「邪魔なら邪魔だって、はっきりと言った方がいいですよ。

その方がお互いにとっていいと思いますから」

そう言ったわたしを支社長が見つめた。

「何を言っているんだ…?

俺はお前を邪魔だと思っていない。

そもそも、結婚の話だってまだ決まった訳じゃないんだ」

「“まだ”、ですよね?」

わたしはそう言うと、支社長から逃げるように目をそらした。

そのとたん、両頬に支社長の両手が添えられたかと思ったら彼の方に向かされた。
< 128 / 191 >

この作品をシェア

pagetop