支社長は取り扱い要注意!
「でも人が多いから、やっぱり自分のデスクに戻ろうかと思って…」

わたしが続けて答えたら、
「じゃあ、私と一緒に食べませんか?」

平野さんが言ってきた。

「あっ、はい…」

わたしは首を縦に振ってうなずいて返事をした。

たぬきそばを頼んだ平野さんと一緒のテーブルに座ると、わたしはお弁当を広げた。

今日は枝豆を使った豆ご飯とのりを巻いたたまご焼き、鮭のフライにマカロニサラダである。

「美味しそうですね」

わたしのお弁当を覗き込んできた平野さんが言った。

「ありがとうございます」

わたしはお礼を言うと、箸を手に持った。

「いただきます」

両手をあわせると、食事を始めた。

「そのお弁当、いつも自分で作っているんですか?」

たまご焼きを口に入れたわたしに、平野さんが話しかけてきた。
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