支社長は取り扱い要注意!
でも、支社長には飲み会に参加しろと条件を出されている訳だし…。

「都合が悪いようだったら参加しなくてもいいよ?

強制じゃないみたいだし…」

「参加、しようかな」

大橋さんの話をさえぎるように言ったわたしに、
「えっ、ウソ?」

2人は驚いたと言うように、お互いの顔を見あわせた。

「都合は悪くないし、特に予定はないから…」

2人は信じられないと言った様子でわたしの顔を見つめている。

「ごめん、やっぱりダメだよね?

今の今まで飲み会に参加したことなんてなかったから…」

「ホントに参加するんだよね?」

大橋さんがわたしの方に身を乗り出して聞いてきたので、
「あ、はい…」

わたしは首を縦に振って返事をした。
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