「先輩、甘えるってなんですか?」
そんなことだけ昨日からずっと考えている。





すると突然スマホが鳴った。





「はい、もしもし?」




「沙代っ!どこにいるの?」




「あっ、ごめん。先に学校来てた。」




「えっ!?早くない?まぁとりあえず分かった。」




「うん。ごめんね。」




それだけ言って電話を切った。




実乃里や鳳駕に・・・・・・・・言えない。




でも、離婚するってことは伝えた方がいいのかな。




なんかあった時、問い詰められそうだし。




そんなことを思っているとだんだんだんと廊下を走る音が聞こえる。




「沙代っ!!」



息を切らした実乃里。




「ちょっ、実乃里早えーよ!!」




と、息を切らした鳳駕。




「え?2人ともどうしたの?」




「お兄ちゃん言っていい!?」




「え?お前が言うのか?」




「あのね、お兄ちゃん大学受かったのっ!!」




鳳駕がいいよという前に実乃里が私の肩を掴んで言った。




でも、




「本当っ!?凄いっ!!おめでとう、鳳駕。」




「おぅ。ありがとう。」





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