「先輩、甘えるってなんですか?」
さっきまでとは違う、優しい声で言われるとなぜだか胸が苦しくなる。




「そうか。・・・・・・・お前は大丈夫って言うけど、それは本心?」




その言葉に私の思考が停止した。




え?




どういうことと思って私は鳳駕をじっと見た。




「千裕や公のこと面倒見てるの分かってるし、家事もちゃんとやってるの分かってる。でも、沙代の話聞いてるとお前が大丈夫じゃないように思える。」




鳳駕がマグカップを見ながら答える。




「だから、お前の本当に思ってること、俺らには話してもいいんじゃないか?全部自分で解決しなくてもいいんだぞ?」




前からこういうことは言われてたけど、今みたいに真剣な顔されて言われたのは初めてで、なんて言ったらいいか分からない。




こういうの、苦手だ。




自分の気持ち言うのとか。




「私は別に大丈夫。もう慣れてるし、嫌な気持ちになるってことは、ないよ。もう、高校生なんだし。」




なんだよこの言葉。




昨日の私はそんなこと思ってなかったでしょ?





って、自分に語りかける。




私の言葉を聞いた鳳駕は何も言わず私の頭をくしゃくしゃっと撫でた。



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