「先輩、甘えるってなんですか?」
「2人で花火は嫌?」
「沙代ーーー!!夏休みだよーーー!!」



「分かってるよ。聞こえてるし。」




「もう!!何でそんなに反応薄いのー?もっと嬉しそうにしてよ!!」





「だって、宿題山のようにあるじゃん。」




実乃里は忘れてたとでも言うように口をポカーンと開ける。




「ちゃんとやろうねー、実乃里ちゃん。文系科目!!」




「はーーーーーい。はぁー、理系科目なんて1日で終わるのになー。」




逆にそれが凄いわ。




でも実乃里は計画的にやる方だからそんなに心配はしてないんだけどね。




期末テストは2人とも赤点もなく普通に終わった。




順位はまぁー、真ん中くらいかな。




もちろん鳳駕はトップ5だった。




本当に凄すぎる。




「今年はさ、高校生だし遠くに遊びに行きたくない?隣の県の大きい花火大会とか行ってみたいよねー。」




「それ花火めっちゃ打ち上がるやつでしょ?いいなー、見てみたい。」




「じゃあ、行く!?」




「うん。行っちゃおっか!!」




「やったーーー!!」



< 34 / 191 >

この作品をシェア

pagetop