いじめ狩り
実はわたしは 潔癖症である。このわたしが自分の衣服を排便で汚すことなど耐えられないのだ。でもやる。わたしは今 復讐の鬼だ。 はつこいの君がいるこのクラスで 虐められ側になることも 自殺行為だ。 いや、昨夜の時点で、わたしは死んだのだ。死んで地獄へ行き、蜘蛛の糸をたぐり、空に上り、突き落とされたのだ。 もう一度、あの屍たちの池に戻ればいいだけのことだ。
一時限目は体育、マラソン大会の練習中に事を成し遂げた。
自分で計画した事ながら、泣けてしょうがなかった。
「くそったれいこ、だいじょうぶ、、前みたいに 保健室いく 嘘でもつけばよかったのに。」
玲子が、慰めながら、処理をしながら、テキパキと わたしを 気遣った。
負けだ。

わたしの計画は 見事に第一段階で 頓挫した。 玲子がわたしの 生涯無二の親友になってしまったのだ。  ごめんね、玲子、、、、。
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