由良先輩はふしだら
《side 美子》
「由良先輩発見!!」
「えっ!どこどこどこ!?」
親友の近藤 栞(コンドウ シオリ)の声に私は慌てて窓の外に目を向けた。
「ほら、あそこ!」
栞の指差した方向をジッと見つめる。
「あ…」
いた。
3年生の由良 広真(ユラ ヒロマ)先輩。
ミルクティー色の髪に、切れ長の吸い込まれそうな綺麗な瞳。
こんな遠くから見ても、そのイケメンオーラはハンパなく漂っている。
「相変わらずすごい人気だね〜」
「かっこいい…」
「うわ、見惚れてる。好きだね〜。私にはわからんよ」
先輩を見つけると私のために報告してくれるくせに、いざ私が目をキラキラさせて先輩を見ると呆れたようにそう言う栞。
「もう生きてるだけで世界平和に貢献してるレベルだよあれは」
ちょっと不満そうな栞をよそに爽やかスマイルを崩さない由良先輩を見つめながら口元を緩める。
「由良先輩発見!!」
「えっ!どこどこどこ!?」
親友の近藤 栞(コンドウ シオリ)の声に私は慌てて窓の外に目を向けた。
「ほら、あそこ!」
栞の指差した方向をジッと見つめる。
「あ…」
いた。
3年生の由良 広真(ユラ ヒロマ)先輩。
ミルクティー色の髪に、切れ長の吸い込まれそうな綺麗な瞳。
こんな遠くから見ても、そのイケメンオーラはハンパなく漂っている。
「相変わらずすごい人気だね〜」
「かっこいい…」
「うわ、見惚れてる。好きだね〜。私にはわからんよ」
先輩を見つけると私のために報告してくれるくせに、いざ私が目をキラキラさせて先輩を見ると呆れたようにそう言う栞。
「もう生きてるだけで世界平和に貢献してるレベルだよあれは」
ちょっと不満そうな栞をよそに爽やかスマイルを崩さない由良先輩を見つめながら口元を緩める。