由良先輩はふしだら
「おはよう美子」
「あっ、はい、おはようございます、です」
2時間目が終わった休み時間。
まさか、この時間から由良先輩に会えるなんて。
周りの目が怖いと思いながらも、喜んでいる自分がいる。
「ちょうど、次の時間が情報でパソコン室でだから、教室の美子がどんななのか見てみたくて」
「あっ、そうなんですね!わざわざありがとうございます」
確かに、1年生の棟にパソコン室はある。
だけど、それで私の顔を見に来るなんて。
先輩が私のことを女の子として好きではないことはわかっているけれど、つい喜んでしまう。
「あと、こいつにも美子のこと紹介しようと思って。教えろってうるさいから」
由良先輩がそう言って親指を隣の人に向けた。
由良先輩と背はあまり変わらないけれど、すごく威圧感があるというか。
真っ黒の髪の毛と同じ、深い黒色をした瞳の人。
「あっ、」
この人、知ってる。