愛があればなんとやら
「では、斉藤先輩また明日です」

「はーいばいばい」

特に深い話をすることなく

2、3分話すといつも教室に帰っていく。

何がしたいんだろう?

「ちょちょちょ!
今の山田駿介くんだよね!?」

「あ、なんで知ってるの?」

クラスメイトの女の子が話しかけてきた。

「だってさ、あの子!
今年の1年生の中でトップ2くらいで
人気の子なんだよ!?」

「そ、そーなのか」

「ほら、櫻井浩太って聞いたことない!?
浩太くん、とか浩太って呼ばれてる子!」

「あー!聞いたことある!
イケメンらしいねー!」

櫻井浩太はさすがに知ってる

人気というか浮気性というか、、

そんなチャラチャラした彼のことは

知ってるけど…

「で、その浩太くんの友達で
硬派で人気なのが山田駿介くんなの!」
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