プレシャス~社長と偽りの蜜月~
「全然。朱音は社長のコト嫌っていたよ。秘書の仕事だって辞めたいと言っていた」

「えっ!?」

「全部記憶ないから・・・朱音、社長に上手いコト言い包められたようだな・・・」

苦虫を噛み潰したようなキモチが胸中に溢れる。

一番信頼を寄せて頼りにしていた雅人に私は騙されている・・・


「でも、それでも社長は朱音を欲した。朱音には彼氏が居たのに・・・強引に別れさせようとしていた」


「私に彼氏?」


「朱音は彼氏の運転する車で事故に遭い、記憶を失ったんだ・・・」


知り合いの男性って私の彼氏?

私だけが生き残って彼氏は事故でこの世を去ってしまったってコト??






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