夜のオフィスは波乱の幕開け
お店のなかに踏み入れると、そこは私が経験したことのないお店だった。
高級料亭だけあって、女将さんや従業員も格式高く、肩肘はる思いをするかなと思ったが、大野さんがうまくエスコートしてくれて、お酒も、お任せをと注文をしてくれて、スマートな対応にドキッとしてしまった。
そこからは、豪勢な料理の数々だった。
伊勢海老、松茸、キャビア、トリュフなど高級食材を使ったメニューのオンパレードで、おいしいしか言ってなかったと思う。
千和さん、どうだった?君のお口にはあったかな?
えぇ、もちろん、本当にすばらしくおいしかったですよ。
私、キャビアとトリュフなんてはじめてたべました。
こういう味なんですね。なんかすごい幸せに味でした。
ふふっ、喜んでもらえたもたいでよかったよ。
それにしてもほんとに美味しそうに食べるよね。
そうですか?私、どんな顔してました?