さくら 咲け
***
うう~、あぁ言ったけど、やっぱり難しい~。
告白...告白...
うう...
「おはよう麻奈ちゃん。なんかお腹いたそうだけど大丈夫?」
文化祭2日目、朝。
あの後沙奈とはいつも通りに接した。沙奈も、いつも通りに接していた。
「ちょっとね...圭介くんに告白することになって」
「「はぁ!?」」
...
「なるほどね、そういうこと。
だから昨日帰ってきた時から元気ないわけね」
「え、そうだった?」
「なんか、魂抜けたって感じだったよ」
「ごめん...」
「いやいや、仕事に影響出たわけじゃないし、大丈夫だったよ。
それより、そっちをなるべく早く片付けた方がいいと思う。」
「そっちって...告白?」
「そう。
なるべく早く片付けないと、決意揺らぐよ」
「そう...だね」