さくら 咲け


***

うう~、あぁ言ったけど、やっぱり難しい~。


告白...告白...



うう...




「おはよう麻奈ちゃん。なんかお腹いたそうだけど大丈夫?」



文化祭2日目、朝。



あの後沙奈とはいつも通りに接した。沙奈も、いつも通りに接していた。



「ちょっとね...圭介くんに告白することになって」



「「はぁ!?」」



...




「なるほどね、そういうこと。
だから昨日帰ってきた時から元気ないわけね」



「え、そうだった?」



「なんか、魂抜けたって感じだったよ」



「ごめん...」



「いやいや、仕事に影響出たわけじゃないし、大丈夫だったよ。

それより、そっちをなるべく早く片付けた方がいいと思う。」



「そっちって...告白?」



「そう。

なるべく早く片付けないと、決意揺らぐよ」



「そう...だね」



< 93 / 160 >

この作品をシェア

pagetop