1日10分、俺とハグをしよう


「なんと、うちらの学年、補習になったのは2人だけらしいの」


「そのうちの1人は私だけどね…」




麻美は何なのかな?

私をこれ以上へこませたいのかな!?



確かにこの高校に受かったのも奇跡だってぐらいの学力だけどさ!私は!!




「じゃあもう1人は、誰だと思う?」


「も、もう1人?」




…誰だろう?


なんて首を傾けると、麻美は小さな声でこう言った





「藤堂だよ」





その言葉に、目を丸くする





……あった。


とんでもなく良いことが。





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