1日10分、俺とハグをしよう


***


「うー…痛い…」





ボールが当たったところをおさえながら、

授業中の廊下を歩く





『今すぐ!冷やしてきな!?』





倒れた私にすごい勢いで麻美がそう言うから
ここまで来たけど…


保健室の前に立って、ため息をついた





ガラッ____




「わっ、」




いきなり開いた扉に、目をパチクリ…


な、なんでこんなところにいるの?





「さ、佐藤さん?」





会うのは体育祭ぶり、だよね?


思い浮かぶのは騎馬戦でのこと。

痛い思いしたけど、アレはアレでいい思い出かもしれない





「なっ…早乙女さ…!?」


「え、なに?」





どうしてそんなビックリしたような顔…


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