1日10分、俺とハグをしよう


ねぇ、本当の好きが分からないのなら、


私決めた





「……ねぇ、」


「なに?」


「…好き。」





あんたに本気の好きを毎日言う。





「…本当に、大好きなの」




メイクして可愛くなるとか、女の子らしく振舞うとか、

そんなのまどろっこしい


好きって、毎日言うことにする





「泉、好き」


「…ちょ、待って」





慌てたように私の口を抑える


それから、小さくため息をついた





「…あのさ…」


「うん」


「佐藤ちゃんに会ったでしょ、外で」





さっきのことを思い出した


…制服が乱れて、た



保健室の中には、泉がいた


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