1日10分、俺とハグをしよう
「…呼んでみて?」
ねぇ、
そういう風に言うのって、私のことが好きだからじゃないの?
「…ずみ…」
「聞こえない」
…って、思うのは私だけかな?
私が、ただ調子に乗ってるだけなの?
「…っ、いずみ…!」
ふわり、嬉しそうに奴は微笑む
そんな顔を見て、真っ赤になる私
「…千紗の匂い、好きだよ」
「すっ…!?」
っまた…!コイツは…っ…もうやだ、このタラシ…
なんて、嘘。
全然、嫌じゃない。むしろ嬉しい
「…私も好き、泉の匂い」
「…なに…そんなこと言えるようになっちゃったの?」
「な、だって本当のことだし…!」