1日10分、俺とハグをしよう


「なっ、付き合ってないよ!」


「本当?」


「本当だって!」





そんな…そんな冗談っ

どうして急にそんなこと聞くのよ!


よりによって藤堂と付き合ってると思われてたなんて…っ



それに私!

どうして顔赤くする!





「なーんだ、…良かったー…」





なぜか安心したようにはぁ、と息を吐いた陸は、

そのまましゃがみ込んでしまうわけで…





「…俺、てっきり付き合ってんのかと思ってたわ。」


「そ、そんなわけ…」


「……ちょっと、安心」





ボソッと、そう呟く


両手の手のひらで鼻と口元を隠す

私を下から見上げた陸は、小さく笑った


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