1日10分、俺とハグをしよう


「帰ってゆっくりお風呂はいって、すぐ寝よ…」





うん、それがいい!そうしたほうがいい!


よし、と頷いてカバンを持って廊下を歩く




何時の電車に乗れるかな?

なるべく早く帰りたいしな……って、





「ちょっ…お、重いっ」


「先に帰ろうとする千紗が悪いー」





いきなり後ろから抱きついてきた藤堂に、


私の心臓が、ドキッて大きく跳ねた



くっ…だから何で!!





「千紗は俺のハグ友でしょ。だから、ほら。こっち来て」


「えっ、わ、ちょっ……!?」





腕を引っ張って近くの空き教室に入る


後ろ手に扉を閉めた藤堂は、私に向かってキレイに、にっこりと微笑んだ


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