人間複製機
☆☆☆

ナオと2人で家を出た時、3時40分になっていた。


学校が終わって10分は経過している。


普段なら教室にはもう数人しか残っていない時間だ。


陸人もナオも、もう学校を出ていることだろう。


《さっき駅前でナオを見かけたんだけど、なんかすごく派手な格好してた。陸人、何か知ってる?》


そんなメールを送るとすぐに返信があった。


《まじで? ついさっき学校で別れたばっかりなんだけどな。っていうか、マキが体調大丈夫なワケ?》


《ナオは誰かと会う感じだったよ。なんか雰囲気やばかったから行った方がいいかも。あたしは大丈夫だよ! 今駅前の病院に行ってきたところなんだ》


《そっか。とりあえず行ってみる。マキは無理せずゆっくり休めよ》


その文面にあたしは自分の顔が緩むのを感じた。
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