狂愛社長に溺愛されてます
『あの子に罪はないだろ』


『でも、なんでなんだよ!』


『あの子の父親は若くして亡くなったんだ。だから私がずっと援助してきた』



親父がずっとアイツら親子の面倒を見てきたのは知ってた。
だからって俺が社長なのに、俺の許可もなく。
採用を別の人間に任せて来た自分を責めた。



『そんなの、俺には関係ねぇ!俺はあの女が憎い!なのになんで……なんでなんだよ』



風詩の顔はあの女によく似ていた。
だからあいつの顔は俺は嫌いだった。



『母さんも熱樹には悪いと思ってるんだ。私は、今でも母さんを愛しているから本当ならこの家に出迎えたい』



『……そうかよ。勝手にしろよ』



電話はそこで終わった。

俺に悪いと思ってると言うのは何度も親父からきいていた。
でも、それならなぜ俺には会いにこないんだ。



「俺には結局誰もいなくなるんだ」



真実を知ったら、楓がいなくなることぐらいわかってた。

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