狂愛社長に溺愛されてます
「楓さ、俺と付き合う気ない?」



ソファーから立ち上がったと思ったら、あたしの前まで歩いてくる。



「いや……いまはその……」


「いいんだよ。俺にもう気持ちがなくても」


「……風詩」



どうしてだろう、前なら嬉しかったはずなのに。
すごく風詩のことが好きだったはずなのに。



「社長のことを好きでもいいから、俺と一緒にいてください」



あたしの手をぎゅっと握る。



「でも、それじゃあ風詩が……」


「俺が楓を支えたい。俺が一緒にいたいんだよ」


「考えさせて」



あの人がダメだからこの人とはすぐにはなれない。
それにまだ熱樹さんにちゃんと話せてないから。

今日、どうせ社長室であうんだからちゃんと話さないと仕事もできない。



「社長はやめておけよ……わかったろ?昨日ので」


「わかってる。あたしには何も気持ちがないってことぐらい」



全ての言葉はあたしが好きだから発したものではなかった。

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