アウト*サイダー

 これからのことを考えて十歳以上老けたみたいに足が重く、駐輪場まで来るのに苦労した。

 肩に掛けていた鞄を下ろして自転車の鍵を探す。そこに……

「あの、ハスミちゃん」

 可愛らしい声が後ろから聞こえて、鞄の中に手を入れたまま振り返る。ハルちゃんと目が合うと、彼女は困ったように下を向いた。

「あれ、部活は?」

 ごく自然に出た疑問に、ハルちゃんは驚いたように口をぽかんとする。あ、この顔は珍しい。うん、可愛い。

「あ、えっと……部活は、あるんだけど……」

 言いごもるハルちゃんは、自身の手をぎゅっと握りしめて辛そうに口を結ぶ。

 その後ろから、男子二人がこちらに向かって来ていた。駐輪場は基本学年別に区切られているから同じ学年だろう。なんとなく見たことがあるような気がする。

 私が見ていることに気づいた二人の顔付きが、少しだけ変わったように見えた。大声で笑いあっていたのがなくなり、近づくごとに声を潜めている。

「……ねぇ、ハルちゃん」
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